最近ほとんどの女性の睫毛が濃く長くなり、カールを加えて上に向いている。
その原因は、ここのところすっかりメイクの一貫として定着したマスカラのおかげである。
ちょっと一昔は、「マスカラなんてフルメイクをする人だけがつけている化粧品だ」と言う認識が強かったのに、今では化粧をしている女性の大半がマスカラを愛用している。
中には「ファンデーションは塗らないけど、マスカラだけは毎日欠かせません〜」という人もいるくらいだ。
一応マスカラについて説明しておくと、マスカラとは睫毛を強調する化粧品だ。
元々は睫毛を黒く太く強調して目元の魅力を上げる為のワックス状のものだったが、今では気分に応じて色を変えられるカラーマスカラや、キラキラ輝く目元を作るためのラメマスカラ。ビューラーを使わなくても睫毛が綺麗にカールするカールアップマスカラなど、その他にも色々な種類のものが市場に出回っている。
それにしても最近、やたらに派手な睫毛をしている人が多すぎる気はしないだろうか？
前方から見ると、「まあすこし睫毛同士がくっついて太いかなぁ？」と感じるくらいだが、横から見ると1センチ以上の睫毛がバーンと前に飛び出ている人がいて驚いたことがある。
それとこれからの季節にかなり増えると思われる、汗でマスカラが落ちたパンダ目の人々。
今までのマスカラをつける量なら、多少汗で滲んで落ちたとしても目の下が少し黒くなってしまうくらいだったのだが、最近では皆、何重にも塗り重ねを行う為にかなり凄い事になっていたりする。
もしマスカラが滲んで落ち始めているときに、何気なしに手で擦ってしまったりした場合は、あっという間に悪魔メイクが完成してしまう勢いだ。
正直見た目的にかなり怖い。
確かに睫毛が長く、少し睫毛で陰りがある目元や綺麗に睫毛がカールして人形のようにぱっちりとした目元は素敵だ。
けれども、それはあくまで睫毛というものがある程度の細さを保ちつつ長くなっているので、美しさを感じられるのではないだろうか？
私の場合は、どうも睫毛同士が束になっていたり、まるで睫毛がヒジキのように肥大化しているのを見てしまうと、なんとなく悲しくなってくる。
どうもものすごく人工的なものが顔に引っ付いている感じがして、嫌悪感が生まれてしまうのだ。
いくら目元がパッチリした人になりたくても、やっぱりやり過ぎは良くない気がする。
やっぱり睫毛の濃さ＆長さは前回に引き続き「過ぎたるは及ばざるが如し」という感じだなぁと思う今日この頃でした。
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