戦争って終わるもんかね

H15,04,13
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 なんだか最近テレビやら新聞やらを見ていると、イラクで起きた戦争の復興の事についてよく書かれているのを見る。
 あれ見ていると私の場合、なんだか「大丈夫ちゃんと病院に連れて行って治してあげるから〜」みたいな感じで殴りかかるコントを思い出す。
 そのコントを見ていたときはゲラゲラ笑っていたのだが、このアメリカと世界の動きを見ていると、世の中本当にコントそのまんまな事が起きる感じがしてなんだかある意味感動ものだと思う。

 今の世界の動きでは、「まあ戦争も済んだ事だし過ぎた事は仕方ないんだからあとは復興させちゃおうぜ」という雰囲気になっているが、本当にそれで済む問題だと思っているのだろうか?
 これは、自分の長年住んでいた家をある日突然知らないおっさんにぶっ壊されて「ごめーん。だってここちょっと使わせてもらいたいんだよー。あっ、あとで再築するためのお金は出すからおこらないでね♪」って言われるようなものだ。

 普通に考えてこれは誰だって「治せば良いって問題じゃねーよ!」と殴りたくなってくるのではないだろうか。

 そういえばラジオで、普段なら客観的な話をする評論家の人が、自分の体験した戦争が終わったときの事について熱く主観的に語ってたのを聞いた事がある。

 なんだか彼女曰く、戦争が終わったときは、例え自分の国が負けてしまっても、ただその戦争が終わった事が嬉しくて外を駆け回り大喜びをしたそうです。
 たしかに玉音放送を聞いたときはショックだったけれど、それよりも戦争が終わると言う事が嬉しかったという話もしていた。

 ただ、マッカーサーさんがすごいラフな格好で正装した天皇と並んだ映像を見たときはもの凄く悔しかったらしいです。
 自分の天皇への信仰とかとは別に、天皇陛下の為にと信じて死んでいった友人達の心が汚されたような気がして、ものすごく悔しい思いをしたそうです。

 たぶん私の場合も自分の大切な人が、大切にしていたものを他人に汚されたり土足で踏みにじられたりしたら、自分がそれを大切にしていたいないに関わらず、その踏みにじった相手を憎むだろう。

 でも日本にやって来た米軍に対しては、もしかしたら殺されるかもしれないという恐怖や、とにかく何かが食べるものが欲しかったと言う事から、たとえ憎い相手でも手を振って愛想良い行動をしていたそうです。

 なんだかこの話を聞いたとき、その人が普通に評論家として言葉を述べているときよりもとてもリアルでいい話を聞けた気がした。
 あぁ、戦争の終りってそういう感じなんだなって思った。

 今、よくテレビではイラクの人々がアメリカ人を歓迎している映像なんかが流れたりするけれど、あの行動の裏にはやはりこの評論家さんの話しみたいな気持ちが隠れているんじゃないかと思う。
 大体、イラクは今回の戦争の前から散々アメリカに経済制裁やらなにやらで、苦しい思いをさせれれているのだから、いくらなんでもいきなり心からアメリカ人と言うものを喜んで迎え入れるはずはないだろう。
 というか私の場合正直な話、戦争に関する映像&話の大御所情報元からの情報は8割は疑っているので、この歓迎ムードがどうのという話のところからあまり信用していないのだが。

 それと、その評論家の人は今では特にアメリカに対して特別に反米感情を湧かせたり毛嫌いする事も無いし、アメリカの良い所を認め、娘だか息子だかを留学させているけれども、やっぱり心の奥では未だに憎しみみたいなものが消えないそうです。
 たまに、なんとかあの国がギャフンと言わないかと考えてしまうそうです。
 心のそこではこの戦争の戦闘が激しい時期に「イラク!なんとか一矢くらい報いてしまえ」みたいな事を考えてたそうです。

 やっぱり戦争の傷跡ってものは、時がたってもかさぶたみたいに残りつづけるんだとちょっと実感をした。
 生きている限り絶対にその傷は癒えないのだろうと思う。

 話は変わるが、例の9月11日。
 世界中で表では「あぁ。。。大変な事が起こった」と言ってアメリカに同情していたけれど、心の中では「ザマーミロ!!いい気になってるからだよ!」って考えていた人って私を含め結構いるんじゃないかと思う。
 大体、あの国の“国益”の為に苦い歴史を経験している国は沢山あるのだし。

 まあでもこの事に関しては日本も散々国益の為にいろいろやらかしていたり、いくら不況と言っても現在進行中で他の国の富を吸い上げているんだからえらそうな事は言えないんですけどね。


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